第52回日本植物生理学会 東北大学
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ご挨拶

日本植物生理学会第52回年会を、昨年の熊本大会に続いて仙台で開催することになりました。名古屋・熊本の年会では、会期を4日間としておりましたが、仙台では3月20日から22日までの3日間東北大学川内北キャンパスで行う予定です。年会は、学会員にとって最も大きな事業の一つです。このような有意義な学会を、12年ぶりに東北大学で開催できますことを、光栄に思います。

植物科学は、生命の仕組みを解き明かしたいという欲求に基づく基礎科学のみならず、今世紀の大きな課題である環境・食料・健康問題を解決する科学技術とも位置づけられております。第四期の科学技術基本計画では、グリーンイノベーションやライフイノベーションが大きく取り上げられておりますが、当初、植物科学がこの計画に取り上げられておりませんでした。皆様からパブリックコメントを多数寄せて頂いた結果、この計画の一つに取り上げられることになり、今後の植物生理学会の発展において心強い限りです。日本の植物科学はすばらしい成果をあげておりますが、植物生理学はその中核をなしており、会員の皆様の努力により、さらに飛躍することが期待されます。1999年に東北大学で開催した年会において、参加者は初めて1000人を超えましたが、前々回の名古屋年会や前回の熊本年会では2000人前後と倍増しており、本会のめざましい発展が実感されます。また、仙台年会においては、東北大学で推進している「科学者の卵」活動(http://www.ige.tohoku.ac.jp/mirai/)と連携し、次世代を担う若者へ植物科学の興味を喚起する高校生による発表を積極的に取り入れるプログラムの実施を予定しています。

年会会場となる東北大学川内北キャンパスとけやきホールは、平成21年度に大改修され、快適なキャンパスに生まれ変わりました。「杜の都」と呼ばれる仙台は、山にも海にも近く、温泉もたくさんあります。年会参加に合わせて、東北を満喫して頂ければ幸いです。

この年会を一層有意な大会にするためにも、多くの会員の皆様のお越しを、年会準備委員一同、心からお待ち申し上げます。

第52回日本植物生理学会年会
年会委員長 山谷 知行

第52回日本植物生理学会年会委員会 2011 THE JAPANESE SOCIETY OF PLANT PHYSIOLOGISTS