第57回日本植物生理学会年会に参加していただきありがとうございました。時折雨がぱらつく日もありましたが、例年より暖かい好天に恵まれ、岩手山も雄大な姿を見せてくれました。至らない点も多々あったと思いますが、みなさまのご協力で幕を閉じることができました。本年会には1500名の参加者と口頭、ポスター、シンポジウム講演を合わせて1000題近い発表があり、活発な議論が交わされました。新しい試みとして、提出要旨の英語化、ミキサーに代わるポスターセッションでの飲み物の提供、参加費等のクレジットカードでの支払い、などを実施しました。参加者の方々にはおおむね好評だったように思います。特に、要旨集の英語化は学会の国際化の流れに沿うものであると同時に年会の要旨集作成に要する費用削減などにおいて意味のあることと考えます。シンポジウム(12シンポジウムのうち11が英語による発表)の多くも立ち見が出るほど好評だったと聞いています。また、3つのランチョンセミナーにも多くの参加者がありました。高校生研究発表会は24都道県、39高校からの160名あまりが参加し、高校生の皆さんによるユニークで、高校生らしい素朴な疑問から出発した興味深い研究発表(58題)がなされました。表彰式までの時間を利用した新企画として、高校生諸君と研究指導をしている高校教員とサイエンスアドバイザーや年会参加者との意見交換会を実施し、ふだんから実験で困っていること、疑問に思っていることなどについて討論を行い、非常に有意義な時間だったというコメントをいただきました。その他では、これまで同様、機器・書籍展示、ランチョンセミナー、および、保育室などを企画し、年会の充実を図りました。本年会の開催にあたって、開催校である岩手大学には会場使用につき特段のご配慮をいただき心よりお礼申し上げます。最後になりましたが、本年会の運営にあたっていただいた岩手大学、岩手生物工学研究センター、東北農業研究センターおよび東北大学の皆さん、学会事務局の皆さん、および当日の運営スタッフの皆さんに大変お世話になりました。お礼申し上げるとともに、会員の皆様の研究の進展を祈念して、年会終了のご挨拶といたします。


第57回日本植物生理学会年会
年会委員長 上村松生

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