2年に一度学会年会において行われる 「本部企画シンポジウム」 として、2008年札幌大会では、「植物科学におけるキャリアパスの現状と課題:博士の力を活かすには?」 と題し、最近社会的にも注目されているポストドクター (PD) のキャリアパス問題を取り上げました。この問題は、植物科学のみならず基礎科学全般の将来を脅かしかねない重要な問題の一つになりつつあり、今植物科学におけるこの問題を取り上げ、社会に対して問題の解決をアピールすることは重要な課題であると考えられます。
ポストドクターのキャリアパス問題は、既に多くの新聞、あるいは雑誌などで取り上げられ、社会的に反響を呼んでいます。さらに文部科学省も、博士号取得者等の高度な専門性を有する人材が、大学等の研究機関以外の多様な方面へ進み、その能力を活用することを支援することを目的として、「科学技術関係人材のキャリアパス多様化促進事業」を立ち上げ、幾つかの大学あるいは学会などがこの事業の支援の下に活動を始めています。また最近、大学や学会などがキャリアパスに関するセミナーやシンポジウムを開催することも多くなってきました。このような流れを受け、本シンポジウムが企画されました。
このシンポジウムは、下に掲載したプログラムで行われました。このなかから、プログラム2) 「植物科学におけるPDとPIの現状」 および、5) 「文部科学省キャリアパス多様化促進事業と名古屋大学の取り組み」 の講演内容をダウンロードしてご覧いただけます。
プログラム2)では、この企画を行うに際して講演に必要なデータを得るために、 ポストドクター (PD) の方 (本人が植物生理学会員であるPD、および本人は植物生理学会員ではないが研究指導者が会員であるPD)、 および植物生理学会員である研究指導者 (PI) の方を対象に行った 「キャリアパスに関するアンケート」 の集計結果を報告しています。 なお、この集計結果とは別に、自由記述式で意見を伺った結果もご覧いただけます。プログラム5)では、「文部科学省キャリアパス多様化促進事業」 を実施して、その中で高い就職支援実績を上げている名古屋大学の取組について紹介を頂きました。なお、アンケート結果の詳細なデータが入用で有れば、日本植物生理学会広報委員長 徳富 哲 (toxan @b.s.osakafu-u.ac.jp 、@の前のスペースを取ってお使い下さい) 宛て、お問い合わせ下さい。PD問題の解決の一助となれば幸いです。なお、自由記述式アンケートの中で、個人特定の恐れが有りそうな意見は、広報委員会の裁量で掲載を見合わせました。