日本植物生理学会
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植物科学のトピックス
8. いつからシダはフィトクローム3をもつようになったのだろう?
 フィトクロームはいつ、どのようにしてできたか。二つの遺伝子がくっついて新しいフィトクローム3ができて、それを使ってシダは繁栄してきた。新しい目、フィトクローム3をつくってシダは繁栄できたのではないかと考えております。歴史的にどういうことが考えられるか。地質時代、古い状況で、5億4000万年、3億5000万年、2億年前。その頃、二畳紀、「シダ種子植物の絶滅」とあります。昔はシダ植物、木性シダが繁茂した時代がありますが、かなりのものが絶滅してしまった。今、僕たちが知っているシダの中の最も古い進化の進んでないものはゼンマイですが、ゼンマイは二畳紀にできたと化石でわかっています。カニクサもフィトクローム3がないものですが、それは三畳紀に、ヘゴという木性シダがありますが、それはこの頃から化石が見つかります。古い時代に出てくる原生のヘゴやカニクサやゼンマイにはフィトクローム3は見つからないんです。白亜紀をすぎた頃からホウライシダや進化したシダがたくさん繁栄するようになりました。この頃は裸子植物が繁栄して松やイチョウが繁栄した時期です。この頃になって初めて林らしい林ができて、地上には大きな木が生えて林ができました。林の下の下草が生えるところは光があまり届かないわけですが、おそらく想像ですが、ホウライシダはフィトクローム3をうまく獲得して非常に白い光に敏感になって、林の下でも繁栄できるようになっていったのではないか。その結果、繁栄するようになったのではないかと考えているわけです。これは昔、トクサのようなシダがありましたが、白亜紀になって恐竜、トリケラトップスがいるような時に、針葉樹林ができまして、この頃、シダはフィトクローム3を獲得して第三期の頃には大きな林の下にシダが繁栄してきたのではないかと考えています。

 私どもの研究室のメンバーです。フィトクローム3の研究を主にしたのは大学院生の河合さん。シダからフィトクローム3があるかないかを調べたのは鐘ケ江さん、シロイロナズナの光が強すぎると葉緑体の運動ができなくなると植物の葉っぱが死んでしまうという実験をしたのは笠原さん。ムービーを撮ってくれたのは香川君。どうもご静聴ありがとうございました。

佐藤 和田先生、ありがとうございました。難しい課題をわかりやすくお話していただきました。動物と違って植物は動いていないように見えていますが、実はすごく動いていることを目のあたりに実感していただけたのではないかと思います。本日は「植物科学をもっと楽しもう」ということで、お二人の先生にご講演をいただきまして、皆さんには楽しんでいただけたのではないかと期待しております。

 
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