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| 1. はじめに |
| はじめまして。名古屋大学情報科学研究科の吉田久美と申します。今日は「多彩な花の色のしくみ―夢の青いバラはどうすればできる?」というタイトルで、お話をいたします。 小さい頃から「なぜこの花は赤くて、こちらの花は青いんだろう」とか、「アジサイはどうして色が変わっていくんだろう」と不思議に思われたことがあると思います。身近な自然現象ですから、とっくの昔に全部、その仕組みはわかっているのではないかと思っておられるかもしれません。ところが、実は花の色のしくみについては、今でもわからないことがたくさんあります。私どもの研究グループでは、ここ15年ほど、花の色の発色のしくみを研究してきました。今日は、その一部をお話させていただきたいと思います。 ほとんどの花の色の発色はアントシアニンとよばれる色素によります。真っ赤なバラ、紫色のペチュニア、スミレ、青色のツユクサ、リンドウ、などなど、多種多彩な花の色がありますが、そのほとんどの色素が、アントシアニンです。アントシアニンは、フラボノイドの一種で、今、身体にいいと流行しております、「ポリフェノール」でもあります。 |
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