日本植物生理学会
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2005 Vol. 46-10
Plant & Cell Physiology
2005 Vol.46-10

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植物体の中で水や栄養分を通す管である維管束がどのような遺伝子の働きによりどのように形成されるかについての研究は、現在も精力的に行われているものの一つです。植物の発生過程では、さまざまな HD-Zip タイプのホメオボックス遺伝子が働くことがわかっています。その中でも、 HD-Zip 型クラス III の遺伝子群は維管束形成過程における働きが示唆されていますが、それぞれの遺伝子がどのように機能するかは分かっていませんでした。そこで Ohashi-Ito らは、維管束に強く発現するヒャクニチソウの HD-Zip III 遺伝子、 ZeHB-10 , ZeHB-11 , ZeHB-12 の詳細な解析を、シロイヌナズナを用いて行いました。遺伝子の過剰発現体の解析やマイクロアレイを用いた下流遺伝子の探索などにより、 ZeHB-10 は管状要素(導管)の分化に関わりますが、 ZeHB-12 は管状要素ではなく木部柔細胞の分化に関わることが明らかになりました。表紙は、 ZeHB-12 の START ドメインに変異を加えることで microRNA 耐性型にした ZeHB-12 を過剰発現させたシロイヌナズナの花茎横断切片を UV で観察したものです。アニリンブルー染色により篩管が黄色に、 UV によりリグニンの蓄積部位が青く見えています。 ZeHB-12 過剰発現体の花茎では木部が篩部を囲む様な維管束になっています。

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