2.食べ頃を判定するには

櫻井 果実や野菜の品質はいろいろな方法で判定できます。近年、スーパーマーケットでは、糖度12度以上、14度とか書いていますが、私たちの目には見えない赤い光で、その中を透過させたり反射させたりして、中の糖度、甘味を計っています。それによって甘くない果物が私たちの口に入ることはなくなりましたが、残念ながらこの装置では腐った果物は除けません。またメロンや皮が厚いものでは、皮に光が通りませんので甘さを判定することはできません。また緑から赤になるような果実では、画像解析によって熟度、成熟度を解析する技術もございます。しかしキウイのように全く色の変わらないものはその方法では判定できません。

野菜や果物の品質判定の一つに硬さがあると思います。未熟な果物は食べて固いですし、腐ってくると軟らかく溶けてしまいます。必ず食べ頃は適度な硬さになっているわけですから、その硬さを計れば品質を判定できます。これまで棒状のものをリンゴの中にギュッと押し込んで、どれくらいの力でリンゴに刺さったかという力で見るような方法はありましたが、そうするとすべての果物に穴があいてしまいますから売れません。硬さを非破壊で計る技術は開発されていませんでした。

私は果物の硬さを音響振動で計るという測定方法を開発しましたが、音響というところに楽器をやっていた影響が出ているのです。果物の硬さがわかると何がわかるのか。一つは食べ頃がわかります。適度な硬さになったことを実際に切ったり食べたりしなくてもわかれば、これは食べ頃だな、まだだな、熟れすぎだなということが硬さからわかるわけです。穫り頃も、わかります。果物の熟度が硬さからわかります。

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