松岡 これが最後のスライドです (図34)。これまでお話ししたように、イネゲノムの情報と材料を有効に用いれば、農業的に有用な量的形質遺伝子を単離し利用することは可能な時代になりました。つまり、現代ゲノム生物学の爆発的な進歩は、これまで遺伝子として取り扱うことが不可能だった量的形質についても解析可能とし、これまで膨大な時間と労力を必要とした新品種の開発を、育種家が考えたとおりに行うことを可能としたわけです。これを私たちはテーラーメード育種といいます。この新しい技術は将来懸念される食糧危機に対して、有効な解決の手段を提供できるに違いないと確信しております。